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保管時に弦は緩めるか否か?1
この件に関してはショップや本、ネット等で色々な意見が出ていますが皆さんはどうやって保管しています?
緩めているかそれともそのままか?
そもそも何故緩めなければいけないのか?
これはネックに対して”弦の張力が常に掛かっている為に順反りになってしまう”からと言う事だが、果たして本当にそうなのかね?
と、言う事は張力が掛かっていてもネックに問題が起こらなければ緩めなくても良いと言う事ですな。
では実際に張力が掛かる事によってどのような問題が発生するか考えて見ましょう。
まず、張力によって起こるかもしれないネックの反り。
当然力の掛かる方向からして順反り限定じゃ無ければ変ですよね?
でも実際は逆反りも起こします、と言う事は張力は関係無いのではないかと言う疑いが出てきたな。
はやっ。
ネックを製作する際はロッドの調整幅が丁度良い位置(順逆共に適度な調整幅を確保出来る位置)までトラスロッドを締め込みその状態を基本とします。
今、来客があったのでとりあえずここまで!
ギターとベースの正しい保管方法Ⅱ
恐ろしいネーミングの”ケース反り”とは一体????
皆さんimageAをご覧下さい!
いわゆる通常のネック反りです。
順反りと逆反りですね、この様に綺麗にネックが反った場合はトラスロッドで調整が出来る為に大きな問題に発展する事は少ないといって良いでしょう。
ではimageBを見てみましょう。
同じ順逆でも○で囲んでいる部分と赤線部分に注目しましょう!
図では解り易い様に赤線部分を直線としましたが○で囲んだ部分を境目に他の部分と反り方が異なっているでしょ、imageAの様に全体に弓形になるのではなく○部分が折
れ曲がるように変形しているのが解ると思います。
”ケース反り”とはケースにしまって置く事によってimageBのような反り方になってしまう!
この反り方を”ケース反り”と呼んでおります。
では・・・・何故その様な事が・・・・(涙)
原因はハードケース内でのギター固定方法なのです。
多くのハードケースは内部に”枕”と言われるネック置き場のような部分があり、ケースの上蓋と枕でネックを挟み込み中で楽器が動かないように固定しています。
蓋を開けると裏地に弦の跡が付いているのは見た事有りますよね?
つまり、同一ネック上でケース内にて負荷が掛かっている部分とそうでないフリーの部分が出来ているの訳です。
要は負荷が掛かっている部分はネックを平らに押し付けている状態なのですよ。
当然、押し付けられている部分とフリーの部分ではネックの反り方に違いが発生し、その境目で折れるようにネックが反ってしまう事があるのです。
トラスロッドはその構造上”異なる部位毎の調整が不可能”(後日ネック反りのメカニズムを書きます・・・・いつかな~?・・・でも書きます!)となっているのでimageBの様な反り方をしてしまうと最低でもすり合わせ、状態によってはリフレット&指板調整50,000コースになってしまうのです。
エライ高くつくよ~気をつけてね。
さてさて、枕付きのケースと言えばTOPを走っていたHCですな。
これはこれはどう考えても0PTどころか-20PTですよ(笑)
何て言ったって楽器に良くないのじゃあ論外だもんね。
するとSCと剝き出しはどちらも枕が無いので負荷”0”と言う事で引き分けの各々5PT!
トップを走っていたHCは減点-20PTで順位は大きく入れ替わりっ!
【最終獲得ポイント&ランキング】
1位 SC=15PT
2位 剝き出し=5PT
最下位 HC=-5PT
と、言う事はトータル15PT獲得でSC保管が優勝!!!!
おめでと~って誰を祝っているのか解らんが、とりあえずSC保管している方々にお祝いの言葉を送ります♪
まぁ私は傷など気にしませんし除湿剤を入れたり出したりなんぞ間違ってもしないので”手を伸ばして直ぐ弾ける”状態の剝き出しが一押しなのですけれどね(笑)
とりあえずHCでの長期保管だけは止めておきましょう!
ギターとベースの正しい保管方法Ⅰ
まぁ保管に関してはいくつか質問が分かれるので今日は第一弾!”保管する時はケースに入れるべきか否か?”について検証してみようではありませんか。
表記はポイント制で1位10PT、2位5PT、3位0PTとしましょう。
まず、室内保管の前提であれば雨に濡れてしまう事が無いのでHC,SC,剝き出しのいずれも条件は一緒。
順位が付かないので揃って0PTの横並び!
倒す、ぶつける等で傷が付くか否か、これは当然むき出しよりはケースに入れた方が当然安全、よって剝き出しは3位決定、次に強度を考えるとHCがSCに勝り1位HC,2位SC,3位剝き出しとなります。
【現時点獲得ポイント】
HC=10PT
SC=5PT
剝き出し=0PT
続いてネックの反り。
これは湿度の上がり下がりが主たる原因となるのでケース内湿度の上下幅と外の湿度の上下幅にどの程度差が出るかがポイントとなります。
ケース内に除湿剤を入れればもちろんケース内の湿度は低くなりますが、湿度変化の幅は別となります。
ケースの密閉度を考えるとそれ程”高い”とは思われないのでケース内でも外の湿度変化に合わせ同等の変化の幅が有ると予想されます。
つまり仮に外の湿度が朝80%で夕方50%に下がったとしましょう。
同じ条件でケースに除湿剤を入れたとしても除湿能力は外気の湿度に関わらず一定ですから、仮に10%除湿可能であれば朝70%で夕方40%となり、上下幅は外と同じ30%であります。
例えば除湿剤で一定よりも湿度が下がった場合は逆に加湿剤(こう言う物があるのかな??)になったり湿度が下がるにつれ除湿能力に変化が起きると言うのであれば話は別ですが、基本は単なる塩化カルシウムなので上記のような効果は期待出来ないと考えられます。
但し!奥の手で個数を増減させる事によって一定に保つと言う事は不可能では有りません・・・まぁ現実的には難しいと思うけど・・・・。
例題で考えると外気湿度が80%の時は3個入れてケース内50%にしておき外気湿度が50%まで下がる夕方には全部取り出してしまえば外気と同じ50%に!
でも実際は無理だよね(笑)
と言う訳でここまでキッチリやらないまでも湿度が高いな~と思ったら複数個入れて湿度下がったな~と言う時は個数を減らすようにすれば多少なりとも密閉されているケースに分があるのです!
入れっぱなしでは意味がありません。
もっとも個人的には面倒なので剝き出し保管ですが・・・・。
まぁ順位付けをするなら上記の対処をすればHC,SCは引き分けでHC+5PT、SC+5PT、剝き出し0PTのままで順位変わらずと言ったところでしょう!
【現時点獲得ポイント】
HC=15PT
SC=10PT
剝き出し=0PT
と、保管時の気になる点と言えば以上だと思うのですが、実はこれで終わりではないのです。
このままだとHCでの保管が一番となるのですが大きな落とし穴がっ!
デッカイ落とし穴なのですよ・・・・。
それはズバリ”ケース反り”と言う非常に厄介なケース保管特有の反り方があるのです!
あっ、ちなみにケース反りと言う呼び方はCOMBAT内の呼び方であって正式名称では有りません。
正式には何て言うのだろうかな?・・・・・まぁいいや。
と、言う事でケース反りの説明は次回!
図まで用意したのだが時間無くなっちゃった(汗)