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ネック反りのアレコレその4
ここ何日か夜寝苦しい事も無く秋めいてきましたな~未だ気が早いのかしら??
今日はコンバット初チャレンジの修理が完了!
なんと!!!傘ですよ傘♪
傘にもやはりビンテージと言う物があるらしく某ショップの依頼で1920年製のヴィンテージアンブレラ柄折れ修理にチャレンジしていたのですね~。
思いの他巧く行ったのですなこれが♪
新境地開拓!!!!木工で修理の出来ない物は無いぞ~。
で、ネック反りのアレコレ第4弾!!!
>wolfeyさん / 適度な硬さ、適度な粘りがネックにも重要なんですね??
その通りです!
>wolfeyさん / 全面塗装のメイプルネック と「水分」が結びつきません!?!?
>ダロさん / 出入りはないと考えるのが自然。。。。
ところがそうではないのですよ。
まず塗装によってネックが本当に完全密閉されているか??
答えはNOです。
例えばナットの溝やフレット溝、ペグ穴、ネックセットのネジ穴、トラスロッドの穴と溝等々未塗装の部分はたくさんあるのですよ。
ロッドの部分なんぞはネックの中心部分にダイレクトですからね~。
四角い溝に円柱のロッドを入れて蓋をしているのですから四隅は隙間だらけですね、テープやチューブを巻いて隙間を埋めるようにはしますが基本四角い穴を丸い蓋で完全密閉は無理です!
それと分子レベルの話になると思うのですが、基本的に水の分子の方がウレタン等よりも大きい為に水は通しません、しかし気化した状態ですとまた違うようですよ、まぁこの辺りはギター屋の私には詳しく解りませんけれどね(笑)
と、まぁ水分が出入りする条件が揃っている事はご理解頂けたと思いますが、この水分の出入りが大問題!
木材は水分を吸う事によって膨張し、抜ける事によって収縮します!
ここで意外にもネック反りの”転ばぬ先の杖”であるはずのトラスロッドが問題なのです!
トラスロッドは金属です!まぁ高温になるまで熱したりすれば膨張等しますが金属が膨張する前に間違い無くネックが燃えます(笑)
つまり湿気を吸おうと乾燥しようと楽器として通常使用する環境下ではロッドに変化は起きません。
しかしっ、木部には変化が起こる訳ですよ。
と言う事でトラスロッドの頭とお尻を見て頂きましょう♪
これが頭の部分!
写真の物はトラスロッド調整が下側の物です。
写真のようにブラウンエッグの中で佇んでいるのですな。
これは1Pネック用のトラスロッドで頭が芯棒よりも2回り程大きくなっており、スリットが入っています。
ネック裏からトラスロッドの溝を掘り、ブラウンエッグの部分からトラスロッドを挿入しネックエンドへとねじ切り部分を入れて行きます。
ブラウンエッグの穴底面にロッドの頭が固定されているのが写真から解ると思います。
で、スカンクストライプと呼ばれるネックグリップの部分にウォルナットで埋め木をしてエンド側でナットにて固定すればロッド挿入完了!
ナットをを取り付けたネックエンド側の写真はこちら!
ナットの底面がナット取り付け穴底面に密着し固定されているのが解ると思います。
この頭の部分とナットの底面の2つがネック内で穴底面にくっ付いている為にトラスロッドが効くのですよ。
ロッド溝のR、2箇所の底面密着、これがポイントですね。
さてさて、この状態で伸縮しないトラスロッドと木材の膨張や収縮によって起こり得るネック反りのメカニズムとは???
それは明日のお楽しみ(笑)
コンバットって何でも修理出来るんですね~
そのうち、力士の化粧まわしの修理を
していたり。。。。
(爆
オーダーメイドバイオリンの制作をしていたりとか。。。(笑
中々、奥の深い構造なのですね~
ネックの反りとかは、結構問題視されますが、
ボディーは、反らないのかしら。。。
今後の展開に期待!
20気圧くらいの完全防水ネックを「木」で作る事が出来たら・・・
動きにくいネックが出来るんでしょうか???(苦笑)
フィンガー■ーズ塗りすぎで
メイプルネックが逆ぞりしたことが・・・・(爆)
これは、今、冷静に考えると
フレットのタング溝から木に薬剤が進入しちゃって膨らんだんでしょうね????
にしても、奥が深いですね~~~
始めまして、1Pネックでスカンクストライプでブラウンエッグ(他の埋木も無い)ネックがありますがトラスロッドなどの様に入っているのでしょうか?1Pネック用のトラスロッドはエンドがロッド部分より大きくどの様に入れているのか不思議でたまりません。ちなみに私の所有ネックはブラウンエッグ無しでスカンクストライプが6mmです。よろしくお願い致します。
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