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ネック反りのアレコレその3
なんかあっという間に秋になってしまうぞ・・・・はえ~。
まだ”夏だぜぇ~っ”ってな感じのイベントを何もしていないと言うのにこの分じゃ直に年末だわ(汗)
>反り易いのにコア材に使用するには訳があるのです!
>それは”木材の強度”が関係しているのですよ。
そうそう、もっと反り辛い材料あるのに何故反り易いメイプル使うかってところからですよね。
少し前の”保管時に弦を緩めるか否か”での話も関係するのですが冒頭にある”反る”は弦の張力によってネックが撓む(難しい字ですね・・・・変換したら出た)事ではなく水分の出入りによってネックが動くと言う事です。
メイプルは水分の出入りによって動き易い訳です。
で、強度のお話です。
木材の強度表示と言う物は数字で表します、専門書が発売されておりまして様々な材料の強度表示が記載されているのですよ、専門書だけに本屋では売っていませんし値段も目を疑うほど高いです(笑)
その強度表示ですが実は一種類ではないのですよ。
木材には様々な強度表示があり”打撃に対する強さ”とか”引っ張り強度”とか複数あるのです。
で、ネック材に大切な強度と言えば????
文字通り”引っ張り強度”であります、これは張力が掛かった際の反発力ですね、弦の張力に対して(本では当然、弦とは特定されていません)の木材の耐久性であります。
意外にもメイプルが群を抜いて強いのです。
打撃に対する強度、これはもっと硬い木、そう、エボニーやローズ等の方が圧倒的に強いのですがこれはぶつけても凹まないという強度であり張力に対する反発力は硬い=強いでは無いのですよ。
中には燃えないほど高密度で硬い木材もあるのですが張力に対する反発力はメイプルがナンバー1なのです。
また、wolfeyさんの素晴らしいフリ。
>硬すぎて、ロッドの調節が出来にくい物とか!?!?
仰る通りです!
次回以降お話しするロッド調整の仕組みを読んで頂ければ解り易いと思いますが硬い物はロッドの効きがあまり宜しくないのです!
トラスロッド調整の仕組みは非常に原始的な物であり、木材が硬過ぎるとロッドが木の硬さに負けてしまい調整がし辛いのですよ。
木材である以上”変形しない”と言う事は約束できません、楽器は長く使えれば良い訳で反らないように作れないのであれば反った際にキチンと調整が出来るように製作すれば良いのです。
その為には伸縮率が低いと言うだけで"0"では無い調整し辛い程硬い木材を使用するよりも多少伸縮率が高くともロッドの効きが良い程々の硬さの材料を使用した方が良いのです!
で、ダロさんの疑問
>オールローズネックは塗装なしでも反り難いとか。。。。?
メイプルネックと同じ理由での反りはメイプルよりも当然低いです!
但し、弦の張力による変形に関してはメイプルの方がそり辛いのですよ。
グラファイトネックやステンレスネック等は弦の張力で反りますからね。
硬度的には木材よりも遥かに強い筈ですがシッカリと順反りしている物も多いのは事実です。
その位張力と言う物は強いのですよ、ですから硬い木材でも引張り強度が弱いと逆反りは無いものの順反りの危険性が高く、反った場合はロッドの効きが悪いと言う事です。
最後にwolfeyさんの疑問
>重量も関係有るかな????
あるんですね~、まぁこれはキチンとした理由が解っている訳ではないのですが今までの経験からしてボディーとネックのバランスと言う物が有るようですよ。
当然ヘッドが落ちるとかそう言った類の話ではありません。
極端な差異の場合ですが過去に色々作った感じからしてネック&ボディー共に極端に重い場合は◎、どちらか片方が極端に重い場合は×のようです。
基本的に軽いネックはNGでしょう、反り易いですしメイプルと言えども張力に対する強度が良くありません。
何より音に芯が無くなってしまいます。
もちろん組合せは使い方にもよりますので一概には言えませんが例えば両方重い場合は深く歪ませるとかベースでホールクラスにて大音量とかに良いようですし軽いボディーはレコーディング向きとか用途によって色々変わって来る事は事実です!
後は皆さんの使い方と好みのサウンドに合わせた材料を如何に僕らが選ぶか?そこが我々の腕の見せ所でしょう♪
さて、前振り終わって次回は本題ネック反りのメカニズムです♪
今日はここまで~!
その昔、メイプルって「粘り」が有る!って聞いた事が有るんですよね??
張力、反発力等に長けているからでしょうか?
最近じゃ野球のバットに使われてますよね!
昔はアッシュが多かったんですが・・・・
適度な硬さ、適度な粘りがネックにも重要なんですね??
φ(.. )メモシテオコウ
>水分の出入りで動きやすい・・・
全面塗装のメイプルネック と「水分」が結びつきません!?!?
もしかして、木が溜め込んでる水分のせいでしょうか??
ぬぉ~~~
早く次が読みたい!!!!!知りたい!!!!
最近大学でも木材のことやった記憶があります!
あと、全然関係無い質問なんですが・・・、
先日初めてスタジオで爆音で鳴らしたらローが出過ぎるくらい出てたんですけど、
あれはプリアンプですか?それとも木材ですか?
もしかしてコンバットギターズの技術ですか?
ある程度のしなやかさが大事ってことですかね~
金属も焼き入れ後に焼きなまししないと使えないし。
木も金属も人間も粘りが大事ってことで。。。。
でも、もう少しで9月、はやいですな~
この間、紅白を見たような。。。。(爆
自分なりに塗装がしてあっても反る理由を
考えてみたです。
塗装。。。
コーティングされているわけだから通常水分の
出入りはないと考えるのが自然。。。。
でも木材に極薄の塗装、見栄えを良くするための
水研ぎ等をしているわけだから、ミクロ的に
みたら、コーティングは、穴だらけと考えるのが
妥当なのかしら。。。。?
もちろん、材料の中にもある程度の残留が
あるでしょうから、気温が上昇すれば、
水分の体積膨張による反り返り、その逆の気温低下による水分の体積縮小による反りもあるかも。。。
水分が凍ってしまうと膨張するとは思うが。。。。
そのように考えると、理屈に合うかもしれませんね~
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